経験と知識、その積み重ねが、新たな「フレーバー」づくりに活かされています。

Q.仕事内容を教えてください。

食品香料は、食品に香りを付けたり風味の増強や食欲を高める目的で賦香されます。食べ物を美味しいと感じるには、好ましい香りが必要です。その香りを開発するのが私の仕事で、フレーバーリスト(調香師)と呼ばれます。幾種類もの香り成分を組み合わせ、ひとつの香りをつくります。

香りをつくるときは、イメージをつかむためお客様と打合せをしながら開発します。「熟した果肉の感じ」「種周りのような匂い」「フレッシュな」……

香料ができると、ゼリーや飲料といった、お客様の製品の最終形状に合わせて香りの出方を見ます。香料を賦香した試作品を依頼したり、香りの出方を分析してもらったり、求められる香りが出せるまで何度も改良を繰り返し、仕上げます。多くの人が関わり連携して、香料はできています。

Q.日頃から心がけていることはありますか。

入社当初、香料の知識はほとんどないので、暫くは、上司や先輩の仕事を手伝いながら香料原料の匂いや特徴を覚え知識を蓄えました。そのうち「この香り、何かに使えないだろうか」と考えながら仕事ができるようになります。自主開発したり専門誌や論文などで情報を収集したりと日々勉強ですが、これらの積み重ねが新しい香料づくりの糧になります。

また食に関する展示会やイベントに積極的に参加するようにしています。そこでは普段の生活にはない、特徴的な香味をもった食品に出会うこともあります。美味しい物を食べることは香料つくりの刺激となります。

Q.高田香料はどのような会社ですか。

自由闊達な会社だと思います。若い時期から様々な取り組みに参加することができ、やる気次第では幾らでもチャレンジできる可能性があります。大きな責任と不安を感じることもありますが、周囲の方々がしっかりサポートしてくれるので働きやすい環境です。

旅行が趣味で、気に入った場所には季節を変えて何度も訪れます。その土地ならではの歴史や食べ物などの文化、史跡を巡ったり食べ歩いたりするのが学生のころから好きでした。写真は昨年、京都に紅葉を見に行ったときの1枚です。見ごろより少し早めでしたが、秋の京都を味わいました。